カルシウム220mg、β-カロテン2,900μg、ビタミンC81mg——これがケール100g(生)に含まれる主要栄養素の参考値です(文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」より)。
カルシウムは牛乳の約2倍、ビタミンCはほうれん草の約2.3倍。ケールが栄養密度の高い野菜として注目される理由を、この記事では数値ベースで確認します。他の緑黄色野菜との比較・苦みが苦手な方向けの摂り方まで解説します。
- ケールが「野菜の王様」と呼ばれる理由とその栄養素の詳細
- カルシウム・β-カロテン・ビタミンCなどの含有量と他野菜との違い
- ルテインやビタミンKなど注目の栄養素の特徴
- ケールの苦みが苦手な方向けの手軽な摂り方
- AOBA青汁タブレットでケールを日常に取り入れる方法
ケールとはどんな野菜か
ケールは、アブラナ科の緑黄色野菜で、キャベツやブロッコリーの原種に近い植物です。地中海沿岸を原産地とし、古代ローマ時代から栄養食として食べられてきた歴史があります。日本では主に青汁の原料として知られており、スーパーの青果コーナーで見かける機会はまだ多くありませんが、健康意識の高い方を中心に注目が集まっています。
葉の形状によって「カーリーケール(縮れ葉)」「ラシナートケール(黒キャベツ)」などの品種があります。日本の青汁では、縮れ葉を持つカーリーケールが使われることが一般的です。
なぜ「野菜の王様」と呼ばれるのか
ケールが「野菜の王様」「スーパーフード」と呼ばれることがある理由は、1種類の野菜に多様な栄養素が高水準で含まれていることにあります。カルシウム、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンK、ルテインなど、現代人が日常の食事で不足しがちな栄養素を幅広くカバーしているのが最大の特徴です。
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」によると、ケール100gに含まれるカルシウムは220mgで、これは牛乳(110mg/100g)の約2倍にあたります。また、ビタミンCは81mgと、1日の推奨摂取量(100mg)のおよそ8割をケール単体で補えるレベルです。
ケールに含まれる主要栄養素を徹底解説

カルシウム——緑黄色野菜最高水準
ケール100gに含まれるカルシウムは220mgで、緑黄色野菜のなかでもトップクラスです。比較すると、ほうれん草は49mg、小松菜は170mg。ケールはそれらを上回る含有量を誇ります。
カルシウムは骨や歯の構成に関わるミネラルで、成長期の子供から高齢者まで、年代を問わず不足しやすい栄養素のひとつです。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、日本人のカルシウム摂取量は推奨量を下回る傾向が続いており、意識して補う必要がある栄養素といえます。
乳製品が苦手な方や、アレルギーの関係から牛乳を控えている方にとって、ケールは植物性カルシウムの貴重な供給源となり得ます。
β-カロテン——体内でビタミンAへ変換
ケール100gには2,900μgのβ-カロテンが含まれています。β-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変換されるプロビタミンA(ビタミンA前駆体)で、緑黄色野菜の定義基準である「可食部100gあたりカロテン600μg以上」を大きく超える値です。
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持に関わる栄養素で、過剰摂取のリスクがある脂溶性ビタミンですが、β-カロテンの形で摂取する場合は体が必要な分だけ変換するため、野菜からの摂取は過剰になりにくいとされています。
ビタミンC——酸化ストレスへの対処に
ケール100gのビタミンC含有量は81mgです。ほうれん草(35mg)の約2.3倍、小松菜(39mg)の約2倍に当たります。ビタミンCは水溶性ビタミンで、加熱によって一部が失われるため、生食や最小限の加熱で摂取するのが効果的です。
青汁のように粉末やタブレットに加工された場合、製法によってビタミンCの残存量は異なりますが、ケールが豊富なビタミンC供給源であることは変わりません。
ビタミンK——見落とされがちな脂溶性ビタミン
ケールに含まれるビタミンKは100gあたり210μgで、1日の目安摂取量(150μg/日)を上回ります。ビタミンKは骨代謝や血液凝固に関わる脂溶性ビタミンで、日本人の食事において不足しやすい栄養素のひとつとして指摘されています。
脂溶性のため、油と一緒に摂取すると吸収率が上がります。なお、ワーファリンなど血液抗凝固薬を服用中の方はビタミンKの摂取量に注意が必要なため、主治医へのご相談をお勧めします。
ルテイン——カロテノイドの一種
ケールにはルテインが豊富に含まれており、100gあたり約18,000μg(18mg)という高い含有量です。ルテインはカロテノイドの一種で、野菜の中でもケールやほうれん草に特に多く含まれています。
ルテインは脂溶性で、食物からの摂取が必要な栄養素です。網膜の黄斑部に蓄積していることから、目の健康との関連で多くの研究が行われています。
食物繊維——腸内環境をサポート
ケール100gに含まれる食物繊維は3.7gです。厚生労働省が定める1日の目標摂取量は成人で18〜21g以上とされており、ケール100gで1日の目標量の約18%をカバーできます。
食物繊維には、腸内の善玉菌のエサになる「水溶性食物繊維」と腸の蠕動運動を促す「不溶性食物繊維」があります。腸内環境を整えることへの関心が高まる現代において、食物繊維を含む野菜の摂取はあらためて注目されています。
ケールと他の野菜を比較してみると

グラフを見ると、カルシウムに関してはケールが緑黄色野菜のなかで際立って高い値を示しています。ブロッコリーはビタミンCで140mgとケールを上回りますが、カルシウムは38mgとケールの約6分の1にとどまります。
| 野菜 | カルシウム(mg) | ビタミンC(mg) | β-カロテン(μg) |
|---|---|---|---|
| ケール | 220 | 81 | 2,900 |
| ほうれん草 | 49 | 35 | 4,200 |
| 小松菜 | 170 | 39 | 3,100 |
| ブロッコリー | 38 | 140 | 770 |
| モロヘイヤ | 260 | 65 | 10,000 |
※ 数値は文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)」より。生の可食部100gあたりの参考値。栽培条件等により変動します。
この表から、ケールはカルシウム・ビタミンC・β-カロテンをバランスよく高い水準で含むことが分かります。1種類の野菜でこれだけ多様な栄養素をカバーできることが、「野菜の王様」と呼ばれる理由です。
モロヘイヤはβ-カロテンとカルシウムでケールを上回りますが、日本での入手しやすさや加工食品としての普及度では、ケールが勝ります。
ケール特有の苦みの原因と対処法
ケールには独特の苦みやえぐみがあります。この苦みの主な原因は、アブラナ科の野菜に含まれる「グルコシノレート(からし油配糖体)」という成分です。グルコシノレートは酵素の働きで「イソチオシアネート」に変換され、これが辛みや苦みの元となります。
生のケールをそのまま食べると苦くて食べにくいと感じる方も多く、これがケールが「健康に良いと分かっていても続けにくい」と言われる理由のひとつです。
苦みを和らげる食べ方
生で食べる場合は、塩もみして水分を絞ると苦みが和らぎます。また、オリーブオイルやごま油でマッサージするように揉み込む「マッサージドケール」という調理法も、苦みを軽減しつつ脂溶性ビタミンの吸収効率を上げる効果が期待できます。
加熱するとイソチオシアネートが失活して苦みが弱まるため、炒め物やスープへの活用も有効です。ただし、ビタミンCなど加熱に弱い栄養素は一部失われます。
粉末・タブレットで苦みを回避する
最も手軽に苦みなくケールを摂取できるのが、タブレットや粉末の青汁製品です。製品によってはヨーグルト味などのフレーバーが加えられており、ケール特有の苦みをほとんど感じずに摂取できます。特に子供や苦みが苦手な大人にとって、続けやすいアプローチです。
詳しくは「青汁の選び方ガイド」や「ケールと大麦若葉の違い」も参考にしてください。
「野菜不足」にケールが注目される理由
厚生労働省の「令和元年国民健康・栄養調査」によると、20歳以上の野菜摂取量の平均は1日約280gで、目標の350gを下回っています。特に20〜40代では250g以下の傾向が顕著です。
現代の食生活では、加工食品や外食の増加・調理時間の短縮が進む一方で、新鮮な野菜を毎日十分に摂ることが難しくなっています。こうした背景のなか、ケールのように栄養素が凝縮された野菜・その加工食品への注目度が高まっています。
「野菜不足を解消する方法」でも解説していますが、毎食で野菜を350g確保するのは現実的に難しい面もあります。青汁やサプリメントは、日常の食事を補う選択肢のひとつとして活用できます。

AOBA青汁タブレットは、国産ケールと大麦若葉を主原料としたタブレットタイプの青汁です。水なしでそのまま食べられるヨーグルト味で、ケール特有の苦みをほとんど感じません。
- 原料: 国産大麦若葉・ケール・ヨーグルトパウダー・乳酸菌・キシロオリゴ糖
- 形態: タブレット(粒)、水不要でそのまま食べられる
- 対象: 野菜不足が気になる方、青汁の苦みが苦手な方、忙しくて食事管理が難しい方
- 摂取目安: 1日3〜10粒
Q1. ケールは毎日食べても問題ないですか?
一般的な食事量であれば、毎日ケールを摂取しても問題ありません。ただし、ビタミンKが豊富なため、血液抗凝固薬(ワーファリンなど)を服用中の方は医師にご相談ください。また、甲状腺の疾患がある方はアブラナ科の野菜を大量摂取する場合に注意が必要とされる場合があります。心配な方はかかりつけ医にご相談ください。
Q2. ケールのカルシウムは牛乳と同じくらい吸収されますか?
植物性カルシウムと動物性カルシウムでは、一般的に吸収率に差があるとされています。牛乳のカルシウム吸収率が約40%とされる一方、野菜の植物性カルシウムは20〜30%程度といわれます。ただし、ケールはシュウ酸含有量が比較的少ない野菜であるため、ほうれん草などと比べるとカルシウムが吸収されやすいという報告もあります。
Q3. ケールと大麦若葉、どちらが栄養が高いですか?
得意分野が異なるため、単純にどちらが優れているとは言えません。カルシウム・ビタミンCはケールが優位で、鉄分・食物繊維・ビタミンKは大麦若葉が優れています。詳しくは「ケールと大麦若葉の違い」で比較表とともに解説しています。
Q4. 子供にもケールを摂取させてよいですか?
食品として通常の食事量であれば、子供も摂取できます。ただし、苦みが強いため生ではなかなか食べてくれないことも多いです。タブレットタイプの青汁など、味が調整された製品を活用する方法が現実的でしょう。なお、乳幼児や特定疾患のある方については医師にご相談ください。
Q5. ケールはスーパーで買えますか?
取り扱いのある店舗もありますが、大麦若葉や小松菜に比べて流通量が少ないのが現状です。都市部の大型スーパーやオーガニック食品店では入手しやすい一方、地方では見かけにくいことも。青汁製品を活用すると、産地や品質が管理されたケールを手軽に摂取できます。
まとめ——ケールはバランス型の「栄養密度が高い野菜」
この記事でのポイントをまとめます。
- ケールはカルシウム(220mg/100g)・β-カロテン(2,900μg)・ビタミンC(81mg)・ビタミンK(210μg)・ルテイン(約18,000μg)を高水準で含む緑黄色野菜
- カルシウムは牛乳の約2倍、ほうれん草の約4.5倍と際立って豊富
- 独特の苦みがあるため、タブレット・粉末タイプの青汁が続けやすい
- 血液抗凝固薬服用中の方や、甲状腺疾患がある方は専門医への相談が必要
- 大麦若葉と組み合わせることで、ケールの弱点(鉄分・食物繊維)を補える
「野菜の王様」と呼ばれるケールは、1種類の野菜で多様な栄養素を効率よく摂取できる点で優秀です。ただし、ケールだけで全ての栄養素を補うことはできません。バランスの良い食事を基本としつつ、不足分を補う手段として青汁タブレットなどを活用するアプローチが現実的です。
ケールの成分が気になる方は「AOBA青汁タブレットの成分を徹底解説」もあわせてご覧ください。また、大麦若葉の栄養についてさらに詳しく知りたい方は「大麦若葉の栄養価まとめ」もご参照ください。
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- 野菜不足を解消する方法
参考文献
- 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
- 厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査報告」
- 厚生労働省「e-ヘルスネット」カロテノイド / ビタミンK / ルテイン
- 消費者庁「食品表示基準」緑黄色野菜の定義(カロテン600μg/100g以上)
本記事は一般的な栄養情報の提供を目的としており、特定の疾患の診断・治療・予防を目的とするものではありません。健康上の不安がある場合や薬を服用中の場合は、医師・管理栄養士などの専門家にご相談ください。記載の栄養素含有量は文部科学省の食品成分表に基づく参考値であり、実際の食品・加工品では製造方法・産地・保存状態等により異なります。