産後4か月の美咲さん(仮名・29歳)は、完全母乳育児を続けながら、毎日の食事管理に悩んでいました。授乳中は食欲が増して間食が増えがちな一方で、野菜を摂る余裕がない日が続いていると感じています。

「育児で手が離せないときに、粉末の青汁を作る時間もない。タブレットタイプなら手軽かもしれないけど……授乳中に青汁を飲んでいいのか、赤ちゃんへの影響が心配で。」

スマートフォンで調べると「授乳中 青汁 大丈夫?」「母乳に影響する?」といった検索ワードが出てきます。情報がたくさんあってどれが正しいのか分からず、自己判断で始めることをためらっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、授乳中に青汁を摂ることの安全性について、母乳への影響や成分の注意点を整理します。「飲んでいい」「飲んではダメ」と断定するのではなく、かかりつけ医に相談するために必要な情報を提供することを目的としています。

※ 本記事で紹介する栄養補助食品は、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。

この記事で分かること
  • 授乳中の栄養ニーズ(カルシウム・鉄分・ビタミン類)と青汁で補える量
  • 青汁の成分が母乳に移行するかどうかの考え方
  • アスパルテームと授乳の関係(FDAの見解)
  • カフェインフリーの青汁を選ぶメリット
  • かかりつけ医に相談する際のポイント

授乳中の栄養ニーズ|産後の体が必要とする栄養素

授乳中は通常より多くの栄養素が必要

授乳中のママの体は、母乳を通じて赤ちゃんに栄養を届けるため、通常よりも多くの栄養素が必要になります。厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、授乳中は以下のような栄養素の必要量が増加します。

授乳中の栄養素別必要量と通常時との比較
栄養素通常時(18〜29歳女性)授乳中の付加量主な食品源
カルシウム650mg/日+0mg(付加なし)乳製品・豆腐・小魚
鉄分10.5mg/日(月経あり)+2.5mg赤身肉・ほうれん草・海藻
ビタミンA650μgRAE/日+450μgRAEレバー・緑黄色野菜
ビタミンC100mg/日+45mg野菜・果物
葉酸240μg/日+100μg緑色野菜・豆類

カルシウムは授乳による付加量こそありませんが、母乳に分泌されることで体内のカルシウムが不足しやすいとされています。授乳中は骨密度の低下が起こりやすいため、食事からしっかり摂取することが重要です。

授乳中の食事が母乳の栄養に影響する

母乳の栄養組成は、ある程度ママの食事内容に影響を受けます。特に脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・K・E)や水溶性ビタミン(ビタミンB群・C)、ヨウ素などは、食事からの摂取量が母乳の成分に反映されやすいとされています。

一方で、たんぱく質や脂質の総量はある程度一定に保たれる仕組みがあります。バランスの取れた食事を心がけることが、授乳中のママと赤ちゃん双方の健康を支える基本です。


青汁の成分は母乳に移行するか

一般的な考え方

大麦若葉やケールといった野菜を原料とした青汁の栄養成分(ビタミン・ミネラル・食物繊維など)は、食事から摂取する野菜と基本的に同様の成分です。食品由来の栄養素が通常の食事量で母乳に移行すること自体は、問題のない自然な生理現象です。

ただし、青汁に含まれる添加物・人工甘味料・特定の成分については、授乳中の摂取に関する情報を事前に確認しておくことが大切です。

カフェインと授乳

授乳中に最も注意が必要な食品成分のひとつがカフェインです。カフェインは母乳に移行し、新生児や乳幼児はカフェインを代謝する能力が低いため、摂取量に注意が必要です。

抹茶や緑茶を配合した青汁にはカフェインが含まれます。一方、大麦若葉やケールを主原料とした青汁は、一般的にカフェインを含まないとされています。授乳中は、カフェインフリーの製品を選ぶことがひとつの安心材料になります。

世界保健機関(WHO)は、授乳中のカフェイン摂取量をコーヒー換算で1日2〜3杯(200〜300mg)以下に抑えるよう推奨しています。青汁を選ぶ際は、必ず原材料表示でカフェインの有無を確認してください。


アスパルテームと授乳|FDAの見解

アスパルテームとは

アスパルテームは、アスパラギン酸とフェニルアラニンのアミノ酸から作られる甘味料で、砂糖の約200倍の甘さがあります。一部の青汁製品に甘味料として使用されています。

授乳中のアスパルテーム摂取

FDA(米国食品医薬品局)は、アスパルテームはADI(1日摂取許容量)の範囲内であれば授乳中を含む一般の方が摂取しても安全であるとしています。微量のフェニルアラニンは母乳に移行することがありますが、通常の食品からも摂取されるアミノ酸であり、健康な赤ちゃんへの影響は認められていません

ただし、以下の点に注意が必要です。

  • フェニルケトン尿症(PKU)の方は摂取を避ける必要があります。PKUはフェニルアラニンを代謝できない先天性代謝異常症です。
  • 授乳中のママがPKUの場合、またはお子さんがPKUのスクリーニング検査で陽性となった場合は、必ずかかりつけ医にご相談ください
  • 不安な場合は、アスパルテームを含まない製品を選ぶか、医師に確認してから判断しましょう。

授乳中に青汁タブレットを選ぶ際の安全確認

授乳中に青汁タブレットを選ぶ際の安全チェックリスト

授乳中に青汁の利用を検討する場合、以下のポイントを事前に確認しましょう。

ポイント1:かかりつけ医または助産師への相談

最も重要なのは、自己判断で摂取を始めないことです。授乳中は体の回復期であり、ホルモンバランスも変化しています。特に以下に該当する方は、必ずかかりつけ医または助産師に確認してください。

  • 産後の体調回復が遅れている方(貧血・骨盤底筋の問題等)
  • 産後うつや体調不良で薬を服用中の方
  • 食物アレルギーがある方(乳成分等)
  • PKU(フェニルケトン尿症)の既往歴または家族歴がある方

ポイント2:カフェインの有無を確認する

前述のとおり、授乳中はカフェインの摂取管理が大切です。成分表示で抹茶・緑茶・コーヒー由来の原材料が含まれていないかを確認しましょう。大麦若葉・ケールが主原料の製品は一般的にカフェインフリーです。

ポイント3:1日の目安量を守る

「栄養を多く摂りたい」と考えても、目安量を超えた摂取は避けてください。授乳中は他の食品やサプリメントからも栄養素を摂っている可能性があるため、重複による過剰摂取に注意が必要です。

ポイント4:赤ちゃんの様子を観察する

新しい食品を取り入れたとき、赤ちゃんに蕁麻疹・湿疹・便の状態の変化・機嫌の悪化などが見られた場合は、摂取を中止して小児科医または産婦人科医にご相談ください。


AOBA青汁タブレットの成分と授乳中の確認ポイント

AOBA 青汁タブレット 乳酸菌入り
AOBA 青汁タブレット 乳酸菌入り(100粒・約1か月分)

AOBA 青汁タブレット 乳酸菌入りは、国産大麦若葉・ケールを主原料にしたヨーグルト味の栄養補助食品(粒タイプ)です。乳酸菌・キシロオリゴ糖配合。1日3〜10粒が目安で、水なしでそのまま食べられます。授乳中に利用を検討される場合は、かかりつけ医にご相談のうえご判断ください。

AOBA青汁タブレットの主な成分と、授乳中に確認すべきポイントを整理します。

項目内容授乳中の確認ポイント
主原料国産大麦若葉・ケールカフェインを含まない原料
味・形態ヨーグルト味・粒タイプ育児の合間に手軽に食べられる
配合成分乳酸菌・キシロオリゴ糖腸が敏感な時期は量に注意
甘味料アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物を含みますPKUの方は摂取不可。授乳中の方は医師に相談
乳成分ヨーグルトパウダー使用乳アレルギーの方は注意
1日目安量3〜10粒過剰摂取を避ける

AOBA青汁タブレットは食品(栄養補助食品)であり医薬品ではありません。授乳中の方がご利用を検討される場合は、必ずかかりつけの産婦人科医または助産師にご相談ください

成分の詳細についてはAOBA青汁タブレットの成分を徹底解説|原材料の産地と品質基準もご覧ください。


よくある質問

Q1. 授乳中に青汁を飲んでも赤ちゃんに影響はありませんか?

大麦若葉・ケールを主原料とする青汁(カフェインフリー)は、一般的な食品と同様の成分を含むものです。ただし、授乳中は体の状態が通常と異なるため、自己判断で始めず、かかりつけ医または助産師にご相談ください。特に添加物(アスパルテーム等)や乳成分が含まれる製品は、事前に確認することをおすすめします。

Q2. アスパルテーム入りの青汁タブレットは授乳中に飲んでも大丈夫ですか?

FDAはADIの範囲内であれば授乳中でも安全としています。ただし、フェニルケトン尿症(PKU)の方は摂取を避ける必要があります。ご自身またはお子さんにPKUの可能性がある場合は必ずかかりつけ医にご相談ください。気になる方は、アスパルテームを含まない製品を選ぶことも選択肢のひとつです。詳しくは青汁タブレットのアスパルテームは安全?子供に与える前に知っておきたいこともご参照ください。

Q3. 授乳中の青汁は母乳の量を増やしたり減らしたりしますか?

青汁は食品(栄養補助食品)であり、母乳の分泌量を増減させる効果・効能は認められていません。授乳量に関わる要因はホルモンバランスや授乳頻度など多岐にわたります。母乳の量について不安がある場合は、かかりつけ医または助産師にご相談ください

Q4. 授乳中のカフェイン摂取が気になります。大麦若葉の青汁なら安心ですか?

大麦若葉やケールを主原料とする青汁は、一般的にカフェインを含まないとされています。ただし、製品によってはブレンド原料にカフェインが含まれる場合もあるため、必ず成分表示で確認してください。不明な場合はメーカーに問い合わせるか、かかりつけ医にご確認ください。


まとめ

この記事では、授乳中に青汁を摂ることの安全性について、母乳への影響や注意すべき成分を解説しました。

  • 授乳中はカルシウム・鉄分・ビタミン類の必要量が増加し、食事からのバランス摂取が重要
  • 大麦若葉・ケール主原料の青汁は一般的にカフェインフリーで、授乳中のカフェイン管理にとって利点のひとつになりうる
  • アスパルテームはFDAが授乳中でも安全としているが、PKUの方は摂取不可。不安な方は医師に相談
  • 青汁の栄養成分の母乳への移行は食品としての自然な生理現象だが、添加物・アレルゲンは製品ごとに確認が必要
  • 最も重要なのは自己判断で始めないこと。必ずかかりつけ医または助産師に相談してから判断する

産後の体の回復と赤ちゃんの健康を両立させるためにも、栄養補助食品の利用はかかりつけ医や管理栄養士の指導のもとで判断するようにしてください。

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参考文献

  1. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
  2. 厚生労働省「妊産婦のための食生活指針(2021年改定版)」https://www.mhlw.go.jp/content/000778976.pdf
  3. WHO「Infant and young child feeding」https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/infant-and-young-child-feeding
  4. FDA「Aspartame and Other Sweeteners in Food」https://www.fda.gov/food/food-additives-petitions/aspartame-and-other-sweeteners-food
  5. 文部科学省「食品成分データベース」https://fooddb.mext.go.jp/

免責事項:この記事は一般的な情報提供を目的としており、医療アドバイスではありません。授乳中の栄養補助食品の利用については、必ずかかりつけの産婦人科医、助産師または管理栄養士にご相談ください。AOBA青汁タブレットは栄養補助食品(食品)であり、疾病の診断・治療・予防を目的とする医薬品ではありません。アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物を含みます。フェニルケトン尿症(PKU)の方および妊娠中・授乳中の方で不安がある方は、摂取前にかかりつけ医にご相談ください。乳成分(ヨーグルトパウダー)を含みます。食物アレルギーのある方はご注意ください。